ジンバブエの特に都市部から離れた地方では、超自然の力の存在は現在でも一般的に信じられており、体の不調も魔術をかけられたことが原因と考え、心霊治療家に治療を受ける人が多いそうです。その他の魔術の使用の例としては、占い、予言、死者との対話、子供の男女産み分けなどがあるそうです。
中世ヨーロッパでは、魔女狩りが盛んとなり、薬草知識のある者や占いをする者が捕らえられ処刑されました。これは古代から存在した魔術が、キリスト教会から異端視されたことと関係しているようです。
このように魔術というと、前近代的な社会に存在した化石と、つい馬鹿にしてしまいそうです。しかし、日本について振り返ってみると、一時流行した陰陽師と言えば一種の魔術者です。また、先日テレビを見ていたら、霊能者がゲストの母親の霊と交信し、その考えていることをゲストに伝えると言う番組をやっていました。日本でも、潜在意識の中では、超自然の力を何となく信じているということかもしれません。
情報元:news.bbc.co.uk