このプロジェクトは、アメリカ科学アカデミーが2000年に提出した、2001年から2010年の期間に天文学に使われるべき予算に関する答申で示された項目のひとつであり、アリゾナ大学、ワシントン大学、そして米国立光学天文台が中心となっているプロジェクトです。
この地上望遠鏡は、10 秒ごとにイメージを撮影することができる設計です。これ
によって、時々刻々変化する物体、あるいは、地球に高速で接近する小惑星といった物体の観測にも役立つようになります。また、この望遠鏡が備える予定の30 億ピクセルの高解像度を持つデジタルカメラは、一晩で30 テラバイトの画像データを作製することが出来ます。
この望遠鏡を使用すれば、全天体を3 日ごとに撮影、調査できるようになり、また、重力によって歪められた、遠く離れた銀河からの光を探索することも可能で、宇宙の大部分を構成していると考えられているミステリアスなダークマターや暗黒のエネルギーの解明にも役立ち、なぜ宇宙が拡大しているのかといったテーマに対する理解も深まると期待されています。